ミュゼホワイトニング現主任×ミュゼ元店長×アパレル元店長による三者三様のマネジメント術。
(左)ミュゼプラチナム 元店長 内藤 絵理(中)ミュゼホワイトニング 主任 小倉 明日香(右)アパレル 109店元店長 有馬 朋子
注意の仕方
小倉:医院のマインドとのズレや課題のあるスタッフに注意を繰り返しても改善が見られず、最終的に上司にお願いして対応してもらったことがあります。
内藤:ミュゼでも店舗の中だけで解決できないときは他店舗に1カ月ほどヘルプに行ってもらいます。ヘルプ先の店長にはそのスタッフの特性を伝えておき新たな目線で育成してもらうことで、相性の良い店舗で活躍できるスタッフもいますし、ヘルプ先の良いところを取り入れて成長して戻ってくるスタッフもいます。できないと決めつけて育成を諦めるとどんどんズレてしまうので、根気強く関わり続けるように心掛けています。
有馬:私は自分の常識を押し付けて注意したことによって、スタッフが委縮してモチベーションが下がってしまったことがあります。この経験から、仕事への考え方は人によって違うということを学び、意識的に相手の話を聞き長所を探すようにしたことで店舗全体の雰囲気も良くなりました。
モチベーションを維持するために
有馬:苦手なことがあるスタッフにすぐに手を貸すことで成長を妨げてしまい、スタッフ自身も自分が成長できていないことでモチベーションが下がってしまうということがありました。そこで、まずは自分でやってもらいリカバリーできるギリギリのところまでミスもさせるようにしたところ、スタッフの成長を促すことができ、自分自身も適切な指導方法に気づくことができました。
小倉:スタッフは失敗を怖がりベテランに任せる傾向がありますね。私はスタッフに“どう対応したらいいのか”を考えてやってもらうようにしています。また、自分の失敗談を話して共感を得て安心させた上で任せるのも効果的です。
内藤:私はとことん課題と実践を繰り返します。続けていくとどこかで成功例が生まれるので、成功体験を具体的に聞き出し褒めるようにします。その後も気に掛けて「あなたを見ているよ」という安心感を与えることを大切にしています。別のスタッフにも褒めるように伝えてチームで育てるという心づもりで、そのスタッフのモチベーションを育てていきます。
小倉:不安や不満を生み出さない環境づくりが大切だと考えているので、どうしたらスタッフが理解してくれるかを常に考えて教えるようにしています。
有馬:お客さまだけでなくスタッフ同士も人と人との関わりなので、相手に寄り添ったコミュニケーションによってモチベーションが高まり良い環境になるのですね。