MEO対策の概要
加盟医院の皆さまは「MEO対策」という言葉をご存じでしょうか? 前回ご紹介させていただいたGoogleマイビジネス(以下GMB)と関わりの深い施策になるのですが、個人的にはGMBを登録された医院には、是非取り組んでいただきたい施策のご紹介です。
すでに「対策済み」の医院もいらっしゃると思いますが、今回はこのMEOについて3分で概要・特徴をまとめたいと思います。
MEOって何?
Map Engine Optimizationの略称で、 Google Mapの地図エンジンに向けて最適化を図ることを指しています。簡潔ですが難しい言い回しですね(笑)。
要約すると「地域名×キーワード」の検索に対して、自院のGMBを上位表示させる施策になります。Googleでは検索者の位置情報に応じて、そのエリアに適したWebデータを自動的に選別し、教えてくれる仕組みになっており、検索結果には「⓪広告表記」「①地図表記」「②Webサイト表記」の順に表示されます。MEOとはこの「①地図表記」について上位表示させる旨を指しています。表示される情報は皆さまにお伝えしたGMBと連動しており、上位3位までが初見(ファーストビュー)で確認する事が可能です。
なぜMEOが注目されている?
ご存じの方も多いかと思いますが、Googleの検索順位の仕組みについて明確な事は一般に開示されていません。SEO(自然検索)を例にあげると200以上もの項目から順位が決定されている事がわかっていますが、都度調整を繰り返しながら効果検証を重ねていく必要があり、予算的にも体力的にも重たい分野になります。一方MEOは「関連性」「距離」「知名度」の3点が重要な項目とされ、GMBと連動している事から成果を出しやすい背景があります。
具体的にどんな集患メリットがあるの?
何より「検索結果の最上部に表示される」優位性が大きいといえます。SEO対策を講じていらっしゃる方は苦労されているかと思いますが、SEOは一朝一夕で構築されるものではなく、継続的かつコンテンツを積み重ねていく期間が必要です。また検索結果1ページ目の掲載を狙って対策を続けていくのですが、1位表示のWebサイトクリック率が30%とされる中、5位以降は1桁台にガクンと落ちてしまいます。なかなか報われないのが実情です。
その点MEOはSEO1位のサイトより上部に表示され、尚かつGMBでまとまった医院情報を確認できる視認性の高さもあり、そのまま予約につながる事も考えられます。ローカル検索でピックアップされる情報ですので、対策を講じていない近隣医院との差別化は明確です。またMEO対策は「低予算で外部対策(委託)」ができる事も魅力の一つです。一般的にSEO対策は数十万~とされる中、MEO対策は数万円~スタートする事が可能となります。細かい条件は各社バラツキがありますが、相対的にみても費用対効果の高い施策といえるでしょう。
実際に池袋駅前デンタルクリニックにて、外部対策を講じたデータを添付しますのでご参照ください。
2019年11月までは自社運用、12月以降は外部委託へ運用を切り替えた結果です。知見をベースに自社対策を講じてきた自負もあり、外部委託に対して大きな期待を持っていなかったのですが、トライアル後すぐに変化が生じ、GMB経由での新患流入が増えました。対策を講じるキーワードによって差異が発生していますが、試してみる価値は十分にあると思います。今後通信速度がさらに高速化(5G)する事が明確ですので、モバイルからのアクセスは増加の一途をたどる事でしょう。