自宅でのオーラルケアに要する時間は膨大なため、プロの視点で患者さま一人ひとりに適切な商品を選定し、ご案内することも治療の一環となります。また、メンテナンスの質を上げることは予防につながり、健康寿命にも大きく寄与しますので、治療だけでなく商品のご案内・ご提案も意識していきましょう。そこで今回は、物販向上委員会から、医院の皆さまに質問です。
B 担当Dr、DHの裁量に任せている
“歯磨き指導”や“プラークチェッカ一”などの利用と合わせて、案内するシーンが想像されますが、オペレーションとしてはいかがでしょうか?理想はAとしながら、Bのように一人ひとりに任せているというのが現実という医院さまが多いのではないでしょうか。治療の一環とするならば、案内のばらつきについては懸念が残るところです。あらためて当委員会が推進している物販提案にリンクさせ、患者さま自ら「セルフケア」に興味を抱いてもらえる仕組みを標準化していければと思います!それでは次月以降に予定している実践編になぞって、仕組み化のコンテンツをご紹介いたします。
【STEP1:ディスプレイ準備】
物販提案の一番の醍醐味がこのディスプレイ(陳列棚)となり、同様に商品ラインナップも含めて、意図を持ったディスプレイ作りがポイントです。(次回以降にて、直営医院でのビフォーアフターもご紹介していきます)
【STEP2:セット販売検討】
直営医院の物販売上の半分が、セット組みしたものになっており、加盟医院の皆さまにもぜひオススメしたいと思います。『とりあえずこのセットで!』という医院側の案内効率と、患者さま視点でのお得感も醸成できる仕組みとなっています。
【STEP3:POP作成】
来院時、診療以外で必ず生じる待ち時間。そのタイミングこそチャンスとなり目にとめていただけるような、院内PR/POP作成が大切です。興味を惹きつけるためのデザインやキャッチコピーの他、掲示する場所などにもノウハウがありますのでご期待ください。
【STEP4:声がけ手順】
理想は各人での声がけが常態化されていることですが、上記にあった通り、主体性に頼るとバラツキが生じてしまいます。突然商品を提案するのではなく、患者さまとの些細な会話を通じ「今、一番気になる症状は何か?」「普段、どんな歯磨き粉や歯ブラシを使っているか」など小さなことでも質問し患者さまを深く知ることもポイントです。このように仕組み化を用いて、物販提案というGOAL設定に準じた提案の流れを作っていきましょう。(こちらも次回以降にノウハウを大放出予定です)
最後になりますが、ディスプレイやPOP作成など、効率性を求めて仕組み化を検討する訳ですが、前提として、基本の立ち居振る舞いや接客がずさんだと言葉に信頼性が伴いません。「何を買うのか?」ではなく「誰から買うのか?」という本質はお忘れのないようにお願いします!次回は、気になる実践編に突入いたします。お見逃しなく!