加盟医院からの質問
矯正中の患者さまからホワイトニングをしたいと相談がありました。ブラケット下の部分はホワイトニングできないとお伝えしようと思うのですが、どのように患者さまにお伝えしたらよいでしょうか?また、ブラケット除去当日にホワイトニングを案内しようと思うのですが、注意事項はありますか?
末光先生の回答
一部やり方に工夫が必要ですが、実は矯正治療中でもホワイトニング施術は可能です。
ブラケットやアタッチメントの下が気になるところだと思いますが、その部分も問題なく漂白できますのでご安心ください。
漂白成分であるラジカルは、エナメル質表層から浸透していき、エナメル象牙境に達すると、急激に石灰化度が低くなるため、横方向にも広がりながら漂白していきます。歯の内部でラジカルが回り込むように広がりますので、ブラケットやアタッチメントがついていたとしても、その下の歯質に対して漂白作用があります。この理由から、ガムダム直下が漂白できないということもありません。
歯頚部の色が気になる方も多いですが、これはエナメル質が薄い事と、象牙質が見えている部分で一番分厚い部分のため、特に色が濃く透けて見えることが原因です。歯頚部の色が気になる方は、たくさんホワイトニングを繰り返して、象牙質全体の色を明るくしていくことで解決可能です。
矯正治療中のホワイトニング方法
また、矯正治療中のホワイトニング施術の仕方ですが、唇側のワイヤー矯正の場合のみ、ワイヤーは外してブラケットだけの状態にして施術してください。ポリリンの薬剤が非常に流動性が高く、ワイヤーを伝って漏れ出る可能性があるためです。※舌側矯正やアライナー矯正の場合は特に問題ありません。
矯正中は装置周囲に着色がつきやすく、お悩みになる方も多いですので、是非積極的にホワイトニングを提案してあげてください!そして、ブラケット等の除去直後のホワイトニングですが、非常に痛みが出やすいため、1カ月は間を空けていただくことをおすすめいたします。
セット時にエッチングした面が除去によって露出しますが、ここがラジカルが特に浸透しやすい部分になるためです。脱水も起きやすいため、ホワイトニング中に痛みが出なかったとしても、帰宅後に痛みを感じやすい部分でもあります。再石灰化によって回復するのに必要な期間は個人差がありますが、除去から1カ月ほど空けていただければ問題ありません。
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