Q
ホワイトニング中の歯の痛みの特徴や対処法について合同研修でお聞きしましたが、もう一度痛みの原因や痛みの出やすい箇所について教えていただけないでしょうか?
A
まずは痛みの原因ですが、ホワイトニングの漂白成分であるラジカルが象牙細管に達すると痛みが生じます。そのため、痛みへの対処としては歯の中のラジカルを還元することです。それには歯への水分誘導が重要ですが、この時に知覚過敏抑制剤などを使ってしまうと、歯の表面に被膜を形成し、水分誘導を邪魔してしまい、逆に痛みが強くなりますので、既に痛みが出ている場合には絶対使わないでください。
象牙細管にラジカルが達しやすい=痛みが出やすい箇所 |
クラック、カリエス、咬耗、歯肉退縮部、不適合修復物などの実質欠損箇所 視認できるので、痛みが出ないように予防対応が可能です。クラックは痛みの出やすいクラックと出にくいクラックの2種類あり、基本的に平滑面にあるクラックは痛みが出にくく、カーブ面(膨隆部や前歯でも隣接面など)にあるものや咬耗と連続するクラックは痛みが出やすいです。 |
エナメル葉の部分 その場で確認ができないので、痛みが出て初めてエナメル葉の存在を疑うという形になります。 |
これらのポイントをおさえておけば、最適な保護や予防処置により痛みを感じさせることなく施術が可能です。