新人を迎える前に絶対知っておくべきこと~前編~

イマドキ新入社員『Z世代』の力を引き出す! 新人を迎える前に絶対知っておくべきこと~前編~

まもなく卒業シーズン、続いて新入社員を迎える大事な時期に差し掛かります。若くてフレッシュな新卒の方々が、期待と不安を胸に、社会人の門戸を叩くタイミングです。

歯科業界ではDH不足が慢性化しており、皆さまの医院でも人材採用(教育)に頭を悩まされているのではないでしょうか? それもそのはず、一般市場の求人倍率10倍に対し、DHの新卒者は20.7倍と超売り手市場になっています※。さらには“入職後3カ月以内に、4人に1人が退職を選択”という情報もあり、定着の課題ももれなく付いてきます。

個々の事情があるにせよ、時間やコスト、多大な労力をかけて採用した医院側からすると、何ともやりきれない気持ちです。今後の採用・育成課題を見据えると、まずは若者の価値観について掘り下げる必要があると感じています。そこで今回は『Z世代』と呼ばれる新入社員の方々の傾向や特徴をピックアップしてお伝えいたします。

※全国歯科衛生士教育協議会のデータによる

『Z世代』とは?
1996年〜2010年生まれが『Z世代』と呼ばれています。Z世代は生まれた時からデジタル機器やインターネット環境が身近にあり、「デジタルネイティブ」とも呼ばれています。

Z世代の仕事の価値観

安定志向:多感な思春期の時期にリーマンショックや東日本大震災などの社会不安・経済不況を経験しているため、現実的で保守的な面が強い傾向があります。

ワークライフバランスを重視:株式会社マイナビの調査によると、就職観を問う質問に対し「楽しく働きたい」という回答が35.8%、次いで「個人の生活と仕事を両立させたい」という回答が24.3%でした。「根性論でバリバリ働く!」というよりも、プライベートを大切に・楽しく柔軟な働き方をしたいと考えている人が多い世代といえます。

Z世代との接し方のポイント・注意すべきことキーワードは「チル&ミー」!?

若者研究の第一人者でマーケティングアナリストの原田曜平氏は、Z世代を理解するためのキーワードとして「チル」と「ミー」の2つを挙げています。
チル=まったりする、ガツガツしない、競争しない。
ミー=私を見て、Instagramの「インスタ映え」のように、自己承認欲求や発信欲求が高い。

「叱る」という概念が消滅

Z世代は叱られ慣れておらず、叱っても気が引き締まったりやる気が出たりすることはないのだそうです。
一度叱られると…それ以降極度に叱られる可能性があるミスを避けたり、失敗を隠蔽するという悪循環が生じます。厳しく注意したくなる気持ちを抑えて、諭し、理解させた方が成長が早まります。
モチベーションが上がるのは…褒められて気持ちよくしてもらえた時、つまり自己承認欲求や発信欲求が満たされた時です。褒めて褒めて褒めて時々諭す、これが大切。

「いいね!」と思ったことも「許せない」と思ったこともすぐシェア

「生活の質の向上=プライベートの充実」という意識が強いため、むやみに業務外の行動を詮索したり、指摘したりすることは控えましょう。過度な干渉はパワハラ・セクハラ問題に発展する可能性もあります。

 

「最近の若者は…!」と憤る気持ちや「これがジェネレーションギャップか…」と驚く場面も少なくないかと思いますが、「若い力」が院内を活性化してくれるはずです。またデジタルに強いZ世代は、今後IT化が進む中で頼もしい存在になるでしょう。世代でひと括りにするのはやや乱暴ですが、新人スタッフをこれから受け入れる医院さまは背景や価値観を知り、能力を最大限に引き出す環境作りをしていただければと思います。
次回は、毎年100名以上の新入社員を迎えるミュゼプラチナムの新人教育に関して、リアルな現場の声や教育方法をお伝えいたしますのでお楽しみに!

 

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