ミュゼホワイトニング現主任×ミュゼ元店長×アパレル元店長による三者三様のマネジメント術。
女性の職場。どんな雰囲気?
小倉:医院の規模によると思いますが、当院は少人数でチーム意識もあるので、和やかなメンバーに恵まれています。私自身怒られることは好きではないので、スタッフに伝えるときもオブラートに包みながら、成長を促しています。特に衛生士さんは普段批評される環境ではないので、言われた時の影響も大きいと考えています。
有馬:アパレルの場合、外見含め自己主張が強い子が多い傾向にありますね。職場でも注意されるのは当たり前なので、入社時に、注意の仕方と、注意をされる側の心構えをまず教わります。接客業で常に臨機応変に対応しなければいけない現場なので、みんなでフォローし合う体制が整っていて、それぞれに役割が与えられています。
小倉:全然違いますね(笑)ホワイトニングはカウンセリングでお客さまの悩みや相談を聞くことが仕事なので、聞き上手で柔らかい雰囲気のスタッフが多いですね。一般歯科出身のスタッフも、時間と共にミュゼホワイトニングの雰囲気に変わっていきます。
内藤:それは何か独自のルールや規定があるから統率できるのですか?
小倉:ルールなどはなく、スタッフみんなが「普段歯医者さんは怖くて行きたくないと思っている患者さんにも、ミュゼホワイトニングであれば通いやすいと感じていただきたい」という共通意識を持ち、取り組んでいるからだと思います。
スタッフとの距離感(距離を詰めすぎたがゆえに…)
内藤:ミュゼでは”チーム力”を大切にしているのでスタッフの仲が良いに越したことはありませんが、長く居た店舗で距離の詰め方を間違え、まるで女子校のように仲良くなった結果、店長である私の意見や注意を聞いてもらえないことがありました。次第に、敬語がない、サロンのルールを守れないなどの緩みが生まれ、業績にも響き、悪循環に陥りました。
有馬:なぜそこまで距離感が近づいたんですか?
内藤:副店長や3番手のスタッフが私のことを二ックネームで呼んでいるのを聞いたスタッフが真似し始めたのがきっかけでした。ニックネームで呼び合うことは、仕事中ふとした時に出てしまう可能性があるのでミュゼでは禁止されていましたが、容認した結果、関係性を保てなくなりました。その後、スタッフミーティングで自分の誤りを認め謝罪し、仕切り直しました。
有馬:スタッフもマネジメント層への憧れから、親しみを込めて真似したりすることがありますが、若いとその加減が分からない場合がありますよね。
内藤:この失敗からスタッフとの距離感ではなく、チーム力を高められる距離の詰め方が重要なのだと気付くきっかけをみんなから与えてもらいました。