今回はパワハラが生まれる原因を考えていきたいと思います。世の中には、パワハラ被害者になりやすいタイプが存在します。パワハラは許されない行為ですが、傾向を知っておくことで被害を未然に防ぐことにもつながります。
前回までの記事はこちら
https://musee-whitening.jp/nl/know-how/1289/
パワハラ被疑者になりやすい方の特徴
特徴として「おとなしい、意見が言えない、周囲に合わせがち」といった引っ込み思案なタイプであったり、「ミスを繰り返す」という本人は気をつけていてもなぜかミスしてしまう等のセンシティブな理由も持ち合わせたタイプ、「遅刻・欠勤やサボり」「指導やアドバイスに反抗的」なタイプというように、被害者になりやすいタイプはある程度カテゴライズができます。
そして「加害者になる人」の心境は、先程の被害者になりやすいタイプの人に対して、イライラが始まり、徐々に感情のコントロールができなくなります。
コアビリーフ(無意識の理想像)
少し話は逸れますが、ここで一つ思い出してみてください。あなたが「イラッとした時につい出てしまう言動」って何がありますか?ミュゼの店長向けに実施した研修時には「ため息」「舌打ち」「は?と言う」などのコメントをいただき、中には「敬語で早口になる」という方もいました。では、なぜイライラしてしまうのか?それは「自分の考え通りに周りの人が行動してくれないから」ではないでしょうか。
自分が正しいと思っている生活や仕事の中の「べき(普通、願望)」が守られないとイライラしてしまいます。人が持っているこの「べき」の世界をコアビリーフ(無意識の理想像)といいます。このコアビリーフはそれぞれの人が育ってきた家庭や職場の環境によって異なるため、他人とはズレが生じています。例えば、「目玉焼きには醤油をかけるべきだ」「待ち合わせは15分前に来るべきだ」「折り畳み傘は毎日持ち歩くべきだ」などがありますね。
こういったコアビリーフのズレに対して、相手が納得しなかったり否定されると、否定された側はイライラしてしまいます。ここから立場が上位の者からのイジメや嫌がらせが始まります。最初は無視される、目つきがキツくなる、口調が強くなる、最終的にはパワハラと相手が感じるようになっていきます。そのため、パワハラが生まれる原因というのは「コアビリーフのズレ」が原因であるといえるでしょう。
次回は、今回お伝えしたパワハラが起きる原因の対抗策となる「パワハラが起きないための対策」をお伝えしていきます。近年パワハラはニュースになりやすい事案ですので、自院でパワハラが発生しないよう、ぜひ次回もご覧くださいませ。