18歳未満のホワイトニング施術について
18歳未満のホワイトニングに関してですが、以前講義で濃度を変更して施術すると伺っていたのですが、根が完成している場合は通常の濃度で行っても問題ないでしょうか?
問題ありませんが痛みに注意して施術を行いましょう!
根が完成している場合、通常濃度で実施していただいても問題はありません。ただ、萌出後2~3年をかけてエナメル質は成熟していきます(萌出後成熟)が、この間は通常よりも痛みを感じやすいため、照射中はなるべく近くに待機していた方がいいでしょう。
痛みに対して不安がある場合は事前にポリリントリートメントを実施しておく事や、説明&ご納得いただいた上で過酸化水素の量を減らす事(ポリリンジェル:過酸化水素=1:1~2)も検討しましょう。萌出後、エナメル質は石灰化度が上がっていき、象牙質では細管がアパタイトの沈着により細くなっていくという変化が起きています。
ホワイトニングの痛みは、象牙細管内にラジカルが侵入して起こります。萌出後間もない歯の場合、エナメル質が未熟なことからラジカルが歯牙内に浸透しやすく、歯が白くなりやすくはありますが、その先の象牙質内・象牙細管が太いことから痛みも発生しやすいのです。
歯牙の成熟を硬さで評価した研究では、萌出後10年以上をかけて硬さが変化したという報告もあります。逆を言うと、萌出後時間が経過した歯ほどラジカルが浸透しにくく、ホワイトニング効果が得られにくくなっていくという事でもあります。
歯の成熟度に応じて方法や頻度、施術の工夫が必要となりますので、カウンセリング時には歯の成熟具合について確認する癖をつけておくことをオススメいたします。