今回は「パワハラの定義・被害」についてお伝えさせていただきます。このパワハラの定義は特定の人が対象になるものではなく、皆さまの行動全てが対象になりますので、知らず知らずのうちに以下のような定義に当てはまる言動があると、ちょっと危ないかもしれません…。
1.優越的な関係を背景として言動
2.業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
3.労働者の就業環境が害されるもの
パワハラの代表的な6類型
これらの行為を全て満たすものが「パワハラ」に該当します。また、上記のような定義を満たしてしまうパワハラ行為として代表的な6類型をご紹介したいと思いますので、ぜひ目を通してみてください。
このような行為を受けた被害者は、心身の健康を害し、通院や休職、退職にいたることがあります。また、最悪のケースにいたることも考えられるでしょう。
また、パワハラ加害者にも被害はあります。不法行為に基づく民事上の責任、パワハラが原因で被害者が心身の健康を害せば傷害罪として刑事上の責任もあります。そして、職場内での信用が失墜したり、会社から懲戒処分を言い渡され、職を失うことで家庭にも影響が出る可能性が十分に考えられます。それ以外にも実は企業にも「職場の雰囲気が悪くなる」ことで生産性が落ちたり、「人材流出」にもつながり、従業員満足度が低下してしまうため被害者と加害者だけでは済まない大きな事件になってしまいます。
そのため上記のようなパワハラ行為や定義に触れる言動をすることなく、冷静になって対応する必要があることがわかります。ただ、人間ですからミスの多い人や何度言っても分からない人に対してヒートアップしてしまうこともありますよね。対策を考える前に一度「なぜヒートアップしてしまうのか?」というところを考えてみたいと思いますので、次回は「パワハラが起こる原因」を掘り下げてお伝えします!