患者さまより薬剤で服が脱色したと連絡がありましたが、対策はありますか?
ホワイトニングを施術した患者さまから昨日の夕方に衣服におそらく薬剤が付着し、服が脱色したところがあったとご連絡をいただきました。今後このような問題が起きないようにすることはもちろんですが、起きた時の対策と対応を教えていただきたいです。
私も過去にホワイトニング薬剤が衣服に飛び、色が抜けてしまった事例を見たことがあります。これをふまえて池袋院・恵比寿院の諸々の配置を開業当初に工夫したことを思い出しました。
対策に向けての3STEP
①衣服への付着に対しての予防策
●薬液がはねないように&はねても問題ない位置で練和する
【POINT!】ブラケットテーブルは患者さまからなるべく離す
●過酸化水素のスポイト内に入った空気に注意する
【POINT!】空気が出るときにはじけて飛散しやすい
●エプロンやひざ掛けをきちんとかける
●塗布時は練板ごと口元に持っていき、筆のみで薬液を運ぶ距離をなるべく短くする
●過酸化水素を取り扱ったグローブをはめたまま不用意に物に触れない
【POINT!】患者さまのエプロンやタオル・ブランケット、器具、機材、各種スイッチなどは特に注意
②衣服への付着がその場で発覚した際の対応
付着した瞬間に発覚した場合
❶すぐにティッシュなどでついた薬液を吸い取る
※この時に衣服の下の皮膚に薬液がつかないように注意
❷薬液がついたところを洋服の染み抜きと同じ要領で濡れた布と乾いた布(ティッシュでも可)ではさみ込み、濡れたものの方からトントンと染みこんだ薬液を衣服から抜いていく
※ついた瞬間に対応すれば衣服の色抜けは起こりません付着してある程度時間が経っている・色が抜けているのがその場で確認できた場合
※基本的には上記と同じ
❶すぐにティッシュなどで衣服に残っている薬液を吸い取る
※この時に衣服の下の皮膚に薬液がつかないように注意
❷薬液のついたところを洋服の染み抜きと同じ要領で濡れた布と乾いた布(ティッシュでも可)ではさみ込み、濡れたものの方からトントンと叩くようにして染みこんだ薬液を衣服から抜いていく
❸患者さまとの話し合いを行い、必要に応じてクリーニングや返金、弁償などの対応を行う
③後日、衣服への付着が発覚した際の対応
事実確認を行い、謝罪と経緯の説明を実施する。必要があればクリーニングや返金、弁償などの対応を行う。そもそも衣服へ付着しないような対策を行い、もし付着してしまった場合は、このような形が望ましいかと思います。